みなさん、こんにちは。
今回はタイトルの通り、国際宇宙ステーション(ISS)と月が重なる瞬間を撮影してきたので紹介したいと思います。
国際宇宙ステーション(ISS)の名前はみなさんご存知かと思います。1周約90分というスピードで地球の周りを回りながら、実験・研究、地球や天体の観測などを行っている巨大な有人実験施設です。
常日頃地球の周りをぐるぐる回っているため、地上からも観測することが可能で、ネットで調べるといつどこで観測できるかすぐに分かります。手頃に観測できるからこそ、SNS上でたくさんの写真を見ることができます。気になる方は調べてみてください。そして、自分もいろんな写真を見てる中で撮ってみたいと思ったのが、今回の月と重なる瞬間を撮影するものでした。
しかし、天体などほとんど撮ったことない人にそんなもの撮れるのと疑問に思いました。
ちなみに地球と月は約38万キロも離れていてその間をISSが通過してます。地球とISSは約800キロ離れているみたいです。遥か上空すぎて全く想像が付かないですね(・∇・)今回はそんな遥か彼方で起こっている一瞬の出来事を撮影する試みです。
かなり不安なので、過去に撮った人の情報を見てみると一眼レフカメラ+望遠レンズで撮影しているみたいです。
今回自分が使用したカメラはNIKOND500+AF-S NIKKOR 80–400mm f/4.5- 5.6G ED VRを三脚に固定して撮影します。D500がAPS-Cなのでフルサイズ換算で600mmで撮影できます。あと、赤道儀を持ってる人は使ったほうがいいです。まあ高いし使う機会が自分はないので持ってませんが、、、
機材は揃ったところで、次は撮影のタイミングです。
条件としては、
・ISSと月が重なる時間、観測場所がわかっていること
・晴れていること
大きくこの二つでしょうか。
二つ目の晴れていることに関しては運です!天候に関してはもうひたすら祈るしかないです(>人<)
そして重要なのは一つ目です。いつどこで撮れるのか分からないと絶対に撮れません。ISSがいつ観測できるかは調べれば出てきますが、月と重なる瞬間まではなかなか載ってません(/ _ ; )
そんな中、今回使用したサイトはこちらになります。

ISS TRANSIT FINDER というものです。
日時と場所を選択すればその周辺でISSがどの天体をいつ通過するかわかるものです。ただし直近1ヶ月先までしか分からないのでその都度チェックが必要です。
検索してみると8月1日21時23分44秒に通過するとでできました。

そして当日、カメラと三脚を月に向けてセットし待機します。月は動いているのでカメラをセットした後も何回も位置を調節しました。赤道儀は自動で追尾してくれるのであると楽ですね。
カメラの設定ですが、外は暗い中、ISSが通過するのは一瞬のため絞りは開放、シャッタースピードは1/3200、ISOはガンガンあげます。月が暗すぎず白飛びしないようにISOは調節します。そして高速連写モードを使い通過する時刻の前後3秒ほどはシャッターをずっと切ります。望遠レンズを三脚で固定して連写するためレリーズケーブルは必須です。
そして、スマホで正確な時刻を確認し、
21時23分40秒になった瞬間に、ガガガガガガッッ一気にカメラのシャッターを10秒程押し続けます。D500の連射速度とバッファ能力がかなり助かります。
撮影に関しては近くの公園で行なったため、準備から撮影まで20分程で終了です。
家に帰って確認してみると、

無事写ってました(^∀^)ちなみに写真はかなりトリミングしてます。
ISS TRANSIT FINDERの精度も不安でしたが確かなようでした。
こちらは連射した写真を合成したものです。

条件さえ合えばかなり簡単に撮れたのでびっくりしました。他にも太陽を通過する瞬間の一枚なんてのもあるので機会があれば挑戦してみたいです。
みなさんもぜひ挑戦してみてください。
ではまた。